
「世界一周旅行」そんな夢のような旅行、どうせお高いんでしょう・・・?
いえいえ、「世界一周航空券」を使えば、お得に世界一周が可能です!
世界一周旅行が夢ではなく、現実になりますよ!
この記事では、そんな「世界一周航空券」について「費用」、「ルートの作り方」、「購入方法」について解説します!
- 世界一周航空券のメリットとデメリット
- 世界一周航空券の種類
- かかる費用
- ルートの作り方
- 購入方法
はじめに|世界一周航空券って何? メリットとデメリット

世界一周航空券は、1枚のチケットで複数の大陸を一筆書きのように移動できる航空券のことです。
主に「スターアライアンス」「ワンワールド」という航空連合が提供しています。
一見夢のような航空券なのですが、デメリットも存在します。
はじめにメリットとデメリットについて理解しておきましょう!
- 個別に航空券を予約するより圧倒的に費用が安い
- LCCではなく、FSC(フルサービスキャリア)を利用できる
- マイルを貯められる
- 使える路線が限られている
- 出発前に全てのルートを決めておく必要がある
- ルートの設計に制限がある
- 発券後の変更がしにくい
数で言うと、デメリットの方が多くなってしまいましたが、FSCをお得な金額で利用できるというところに全て凝縮されています。
FSCなので、LCCが遠く及ばない、「サービスの質」、「安心・安全」、「快適性」、「荷物の制限がない」という部分を享受できますから。
もちろん、費用が安く済むことも大きなメリットです。
例えば、モアイ像で有名なイースター島に行こうと思うと、通常であれば、東京から片道で20万円以上かかります。(往復40万円です!!)
しかし世界一周航空券であれば、定額料金の中に、イースター島を組み込む、なんてことが可能です。
これだけでも、ほぼ元が取れてしまいますから、世界一周航空券がいかにお得か分かっていただけるでしょうか!
※現在は世界一周航空券では、イースター島に行けなくなってしまいました・・・
主な提供アライアンスと特徴
世界一周航空券は、「アライアンス」という複数の航空会社が加盟する航空連合が提供しています。
世界の3大連合と呼ばれるのが、「スターアライアンス」、「ワンワールド」、「スカイチーム」の3つです。
そのうち「スターアライアンス」と「ワンワールド」の2つのアライアンスが世界一周航空券を出しています。
それぞれ加盟している航空会社や数が異なります。
ちなみに、日本のFSCであるANAはスターアライアンス、JALはワンワールドに加盟しています。
スターアライアンス
特徴やルートの作り方


- ANA・ルフトハンザ・ユナイテッド航空など25の航空会社が加盟。
- 都市数が最多(およそ1160都市)。
- 最もルート自由度が高い
- 世界中を満遍なく網羅
- 2〜15都市を組み込むことが可能
- 総移動距離(マイル数)に応じて料金が算出される
料金体系
スターアライアンスは、旅程のマイル数によって料金が決まります。
つまり何回飛行機に乗っても、以下のマイル数で総額の料金が決まるというわけです。(最大16フライト)
エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス | ファースト | |
STAR1 29,000マイル | 35万円〜 | 55万円〜 | 70万円〜 | 114万円〜 |
STAR2 34,000マイル | 42万円〜 | 63万円〜 | 82万円〜 | 134万円〜 |
STAR3 39,000マイル | 49万円〜 | 73万円〜 | 95万円〜 | 150万円〜 |
ちなみに、座席のランクが上がるほど、世界一周航空券はお得になると言われています。
参考までに、東京からニューヨークまでのビジネスクラスの運賃が以下のような金額ですので、全ての区間をビジネスクラスで旅できるこの世界一周航空券がいかにお得か分かります。

ワンワールド
特徴やルートの作り方


- JAL・キャセイ・ブリティッシュエアウェイズなど14の航空会社が加盟。
- およそ900都市
- 「大陸単位」で周遊する料金体系が特徴。(距離での料金体系もあり)
- 3〜6大陸を含み、各大陸内で最大4回のフライト(北米大陸は6回)
- アジア、アメリカ大陸が強み
ワンワールドは、スターアライアンスより、ルートの組み方がやや複雑です。
まず「ゾーン」という考え方が存在します。
ゾーン1 北米、南米
ゾーン2 ヨーロッパ、中東、アフリカ
ゾーン3 アジア、南西太平洋
まずルートを組む際には、上記の3つのゾーンを全て入れる必要があります。
その上で、いくつの大陸を渡ったかによって料金が決まります。
例えば、
ゾーン1 北米、南米
ゾーン2 ヨーロッパ、中東、アフリカ
ゾーン3 アジア、オセアニア
合計 3大陸
ゾーン1 北米、南米
ゾーン2 ヨーロッパ、中東、アフリカ
ゾーン3 アジア、オセアニア
合計 5大陸
といった具合です。
料金体系
3〜6大陸を周遊した場合の料金は以下の通りです。
エコノミー | ビジネス | ファースト | |
3大陸 | 36万円〜 | 78万円〜 | 120万円〜 |
4大陸 | 39万円〜 | 93万円〜 | 141万円〜 |
5大陸 | 46万円〜 | 107万円〜 | 164万円〜 |
6大陸 | 53万円〜 | 117万円〜 | 179万円〜 |
スターアライアンスとワンワールド比較
スターアライアンス | ワンワールド | |
航空会社数/就航都市数 | 25社/1100都市 | 14社/900都市 |
地域ごとの強み | 満遍なく | アジア、アメリカ大陸 |
料金体系 | マイル数 | 大陸数 |
全体のフライト数 | 最大16回 | 制限なし |
同大陸内でのフライト数 | 制限なし | 最大4回(北米は6回) |
どちらがいいとは一概には言えません。
アライアンスによって就航している都市に違いがありますから、「ここに行きたい!」という場所がある場合には、そこに就航しているのかどうかを調べて決めるのがいいと思います。
大きな都市であれば、両者とも就航していると思いますが、小さな都市や空港となると、両者で差が出てくるはずです。
ちなみに「オープンジョー」といって、実際には別の移動手段を使い、旅程上は1フライトとして計算するという方法もあります。
(この場合、旅程上は「ローマ→ストックホルム」として登録できます。)

オープンジョーを上手く活用すると、マイル数やフライト数を節約しながら、行きたい場所にも訪れることができます。
特に都市間の距離が近いヨーロッパ等ではおすすめです!
購入方法と流れ
- 利用するアライアンスを選ぶ
- 公式サイトで仮ルート作成
- 公式または提携代理店で見積もり・相談
- ルート確定後に予約・発券
世界一周航空券の予約は、各アライアンスの公式サイトで予約できます。
自力での予約が難しい方は、ANAやJALの窓口、HISなど旅行代理店でも予約が可能です。
まとめ|世界一周航空券で、地球を一筆書きに旅しよう
世界一周航空券は、旅人の夢をかなえる手段のひとつです。ルート設計や時期によってコストパフォーマンスも高く、安心感や効率も抜群。
世界を自分の足で感じたい人は、ぜひ世界一周航空券を検討してみてください!