
🔰 オフサイドってなに?まずはざっくり定義を解説
サッカーにおけるオフサイドとは、簡単に言うと、
攻撃側の選手がずるい位置でパスを受けないようにするルール
です。
正式には、
ボールが出された瞬間に、相手守備者のうち、後ろから2番目の選手よりも後ろにいてパスを受けるとオフサイドになります。
難しく聞こえますが、ざっくり言えば「ゴール前で待ち伏せしちゃダメ!」というルールです。
牛丼屋の例えでわかる!オフサイドの仕組み

▶ 牛丼屋のシチュエーション:
- あなたは牛丼屋に来たお客さん(=攻撃側選手)
- ホールスタッフ(=パスを出す味方)が注文を取ってくれます
- カウンターテーブル(=相手守備)があります
- 厨房(=ゴール)に注文を届けます

あなたが、ホールスタッフが注文を取る前に、カウンターを飛び越えて厨房(=ゴール前)に勝手に行って、先に注文をしたら…?
それが「オフサイド」です!
こんな人いたらやばいですよね!?
おいおいおいおい!! ってなりますよね!?
それが「オフサイド」です!
▶ カウンターテーブル(相手守備)はどこに現れる?
オフサイドにおいて重要なのが、カウンターテーブルの位置。
これは局面によって変わります。というか常に動きまくります。
ではそれがどこなのかというと・・・
カウンターテーブルは、「相手守備者のうち、後ろから2番目の選手」に現れます。
これは競技規則にも明記されています。
ちなみにこのラインのことを「オフサイドライン」と呼びます。
「相手守備者のうち、後ろから2番目の選手」の真横に仮想的にラインが伸びているようなイメージです。
つまり、こんな感じ・・・ (黄色の青丸はゴールキーパー)



ところで、なぜわざわざ「相手守備者のうち、後ろから2番目の選手」なんて分かりにくい言い回しになっているのか・・・
実はここに間違いやすいポイントが1つあります!
「相手守備者のうち」なので、オフサイドの規則においては、キーパーかフィールドプレイヤーかは一切関係ありません。
とにかく、「相手守備者のうち、後ろから2番目の選手」なんです!
オフサイドを勘違いしている人の中には、
「1番後ろのディフェンダーの選手」と思っている人がいます。
確かにサッカーの試合90分のうち、89分55秒は、キーパーが1番後ろにいますから、それでほぼ正しいです。
しかしキーパーが上がったり、ディフェンスの選手がゴールまで下がったりすると、位置関係が変わります。
そうなったとしても、とにかく「相手守備者のうち、後ろから2番目の選手」がカウンターテーブルの位置になるのです。
ちなみに、もし仮に「相手守備者のうち、後ろから1番目の選手」という規則にしてしまうと、キーパーが自分のゴールにいる限り、いくらでも待ち伏せができてしまいます。
ですから2番目なのです。
🧠 なぜオフサイドがあるの?ルールの目的を解説
サッカーでは、全員がゴール前に張り付いて待っていたら試合がめちゃくちゃになります。
そのため、オフサイドというルールで“フェアな攻撃”を促しています。
オフサイドがあることによって
- チーム全体で動く必要が出る
- ゴール前に張り付くプレーが防げる
- 試合に戦略性と流れが生まれる
まさに、サッカーというスポーツの「駆け引き」や「美しさ」を守るためのルールなのです。
※ちなみにですが、オフサイドの対義語(=オフサイドじゃないこと)を「オンサイド」と呼びます。
この先は、さらに深く知りたい方向け!
🙅♂️ よくある勘違いと正しい理解(Q&A)
Q1:オフサイドの位置にいたら、全てがオフサイド?
→ いいえ。プレーに関与しなければオフサイドになりません。
オフサイドになるのは、あくまで「プレーに関与した」場合のみ。
ボールが来ても知らんぷりすれば、審判もオフサイドを取ることはできません。
オフサイドの位置にいる選手が、オフサイドを自覚してあえてプレーに一切関わらずに歩いている、なんていうのはサッカーではよく見る光景です。
一方で、選手が知らんぷりしたつもりでも、審判が「プレーに関与した」と判断すれば、オフサイドが取られてしまう場合もあります。(そこがややこしいところです。詳しくはQ2にて)

Q2:オフサイドの位置にいても、ボールに触らなければオフサイドにならない?
→ いいえ。ボールに触れていなくても「プレーに関与した」とみなされればオフサイドになってしまいます。
例えば・・・
①相手ディフェンダーを妨害した
ボールに触らなくても、相手ディフェンダーを邪魔してしまうと「プレーに関与した」とみなされます。
②相手キーパーのプレーの妨げになった
直接的な妨害でなくとも、キーパーの目隠しになっていた、キーパーの判断を迷わせた等が認められると「プレーに関与した」と見なされます。


Q3:カウンターテーブルより手前なら絶対に大丈夫?
→ いいえ。パスを受けた場所がカウンターテーブル(=オフサイドライン)より手前であってもオフサイドになる場合があります。
オフサイドが適用されるかの判断は「パスを出した瞬間」で行われます。
したがって、味方がパスを出した瞬間にオフサイドの位置にいると、パスを受けた位置がカウンターテーブルより手前でもオフサイドを取られます。
これを「戻りオフサイド」と言います。

Q4:相手DFがミスしてボールを出した場合もオフサイド?
→ その場合はオフサイドにならない可能性もあります。
相手選手のパスがミスになった、トラップしようとしてミスになった等の場合は、例え攻撃側の選手がオフサイドの位置にいたとしてもオフサイドは取られません。(あくまでディフェンダーのミスだから)
ただしミスではなく、パスやシュートが当たって跳ね返った等の場合(故意でない場合)はオフサイドとなります。
Q5:自陣でパスを受けてもオフサイドになる?
→ 自陣(センターラインより手前)にいればオフサイドにはなりません。
あくまでオフサイドが適用されるのは、「相手陣内」でのみ!
自陣であれば、いくらカウンターテーブルの後ろだろうと絶対にオフサイドは取られません!
Q6:カウンターテーブル(=オフサイドライン)は必ず「相手守備者のうち、後ろから2番目の選手」?
→ 基本的にはそうですが、1つだけ例外があります。
「相手守備者のうち、後ろから2番目の選手」よりも後ろにボールがある場合は、ボールがオフサイドラインになります。
ボールより手前にいる場合には、守備選手がどこにいたとしてもオフサイドにはなりません。

🎥 動画でさらに理解を深めよう
- 【動画】YouTubeで「オフサイド わかりやすい」で検索すると良解説あり!
⚽ まとめ|もう「オフサイド分からない」とは言わせない!
オフサイドとは、「ズルい位置でパスを受けないためのルール」。
最近はVARでのオフサイド判定も行われ、ますます初心者には分かりにくくなっています。
しかし“牛丼屋で順番を守らない客”という例えを使えば、誰でも一発で理解できます!
これでもう、サッカー中継を見ながら「なんで今オフサイド?」と悩むことはありません。
「オフサイドってなんなの?」と周りに聞かれたら、ぜひ「牛丼屋で・・・・・」と教えてあげてください!
参考サイト